歯周病の治療は、症状の進行度に合わせて段階的に行われます。
ここでは、基本的な処置である SC(スケーリング)、SRP(ルートプレーニング)、
そして進行した場合に行う 外科処置 についてわかりやすくご説明します。
歯の表面に付着した歯石やプラーク(細菌の塊)を除去する処置です。
歯周病治療の最初のステップで、軽度の歯肉炎や初期歯周病で効果があります。
《SCで行うこと》
・歯ぐきより上の歯石(縁上歯石)の除去
・超音波スケーラーや専用器具を使用
・通常1回〜数回で終了
《SCの効果》
・歯ぐきの腫れや出血を改善
・口臭の軽減
・初期段階の歯周病の進行抑制
歯ぐきの奥(歯周ポケット内部)に入り込んだ歯石や細菌、歯根面の汚れを徹底的に取り除く処置です。
《SRPが必要になるケース》
・歯周ポケットが 4mm以上
・歯ぐきの炎症が強い
・SCでは改善しない歯周病
《SRPで行うこと》
・歯ぐきの下の歯石(縁下歯石)の除去
・歯根のザラつきを滑沢にし、細菌がつきにくい状態に
・1本1本ていねいに治療するため、複数回に分けて行うことが多い
《SRPの効果》
・歯ぐきの炎症が大きく改善
・歯周ポケットの減少
・進行の抑制・安定した歯周状態へ
中等度〜重度の歯周病で、SCやSRPだけでは改善が難しい場合に行う治療です。
歯ぐきを部分的に開いて、目視下で徹底的に歯石や感染組織を取り除くことができます。
《代表的な外科処置》
① フラップ手術(歯周基本治療後の再評価で行う最も一般的な外科処置)
・歯ぐきを開き、深部の歯石や炎症組織を除去
・治癒後、歯周ポケットの減少が期待できる
② 再生療法
・溶けてしまった骨を再生させる治療
・エムドゲイン等の薬剤や再生材料を使用
③ 歯周形成外科
・歯ぐきが下がった部分の改善(根面被覆)
・審美性や知覚過敏の改善に有効
《外科処置が必要になるサイン》
・歯周ポケットが 6mm以上
・SRPをしても深さが改善しない
・歯がグラグラしはじめている
①検査(歯周ポケットの測定・レントゲン)
②SC(軽度の場合はこれで改善)
③SRP(中等度の場合)
④再評価
⑤外科処置(必要な場合のみ)
⑥メインテナンス(継続的な予防・管理)
歯周病は、歯ぐきの奥深くに細菌が入り込み、歯を支える骨を溶かしていく病気です。
そのため、歯石のついている場所の深さに合わせて治療の内容や難易度が変わります。
・浅い:SCで改善
・深い:SRPが必要
・さらに深い:外科処置が必要
といったイメージです。
歯周病は進行すればするほど、治療に時間がかかりますが、
適切な処置を段階的に行えば、多くのケースで安定した状態を取り戻すことが可能です。
「歯ぐきの腫れ」「口臭」「歯がグラつく」などの症状がある場合は、
悪化する前に一度ご相談ください✨🦷✨
歯周病は初期の自覚症状が少なく、放置すると歯を失う原因になります。
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